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Kagoshima  出水市の武家屋敷に行く

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(2013年9月 鹿児島空港にて)


 親しくしている女性Mさんが、自身の出身地でもある鹿児島県の出水市で家を借りて住むことにしたのは去年のこと。借りた家というのが、何と武家屋敷!というので、先日行ってみました。
武家屋敷というと鹿児島の知覧が有名で、そちらには2009年8月に行きました。知覧の武家屋敷がまるで映画のセットのような町並みで、その場を歩いた感動は今でも印象に残っています。出水にも武家屋敷があるとは知りませんでした。そこに住んでいるというので、これは行かなきゃ!です。

 東京から出水に行くには… 出水は鹿児島でも北に位地し熊本との境にあります。九州新幹線が出水駅に止まることから、Mさんは羽田から福岡に飛行機で飛び、福岡から九州新幹線で出水に来るルートがおススメでした(博多~出水間は約70分)が、私は羽田から鹿児島に飛び、鹿児島空港からバスで出水に行くことにしました(鹿児島空港~出水間は約90分)。


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 鹿児島行は8時半羽田出発のJALを利用しました。前日の用事を済ますのに押してしまい、ほぼ徹夜状態で空港に行き飛行機に乗り込むことに。着席して離陸したのもわからないくらいぐっすり寝てしまい… 富士山を上空から見ようと窓側の席を押えたのに、目が覚めた時には、高知の足摺岬?が眼下に見えるという状況でした。(天気も良かったので、富士山を逃したのは残念!)
 

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 鹿児島空港に無事到着。


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南国情緒あふれる空港


 出水駅行きのバスの出発時間まで30分ほどあったので、空港をウロウロ… 空港お土産ショップで、驚いたことは、鹿児島空港だけど、お隣の熊本の“くまモン”がいるのはまだ理解出来るのですが、何故か?船橋の“ふなっしー”も!!鹿児島にいる!!のです!


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千葉県出身者(私は市川産)として、ここで船橋物を見るのは複雑!


 千葉県船橋市の非公認キャラの“ふなっしー”の人気恐るべし!です!(鹿児島でふなっしーに会うとは!ビックリ!観光で来ていた中国人のカップルの女性は、ふなっしーを手にしていました。中国人にもフナッシーは人気??鹿児島土産にふなっしーか…)


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JALさん、ポストカードをありがとう!ステーショナリーを充実させて下さい!


 乗って来たJALの機内でもらったポストカードを自分宛てに出してみたりして時間を潰し、バスへ。


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 バスが空港を出ようという時に、桜島の噴煙が目の前に!これこそスモークマンみたいなキャラっぽい噴煙ではないかと思いました。


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さすがに「ギョッ」としました!


 鹿児島市を出て出水に行くまでに2つの峠(紫尾峠と入来峠)を越えますので、バスも揺れるのですが、またまた眠気に襲われ、揺れも気にならずに(寝てたからね)出水駅に到着。


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出水駅


 そこで迎えに出て来てくれたMさんと会い、また駅レンタカーを借りて、Mさんの住む武家屋敷へ向かいました。

 出水は日本一ともいうべき武家屋敷群が残っています。Mさんの住む麓町は国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、60ヘクタールの中に150戸の家があり、ほとんどに今でも人が住み、普通に暮らしています。


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続く町並み…

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マンホールのふたのデザインもGood!

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 玉石垣と生垣で一帯が囲まれ、どの家もさすが立派な門構え!


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観光案内もしっかり!

 ドラマのロケ地に使われたことも。(鹿児島は篤姫の地元ですから!)


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Mさんの借りている屋敷の門!


 Mさんが借りた家は2年前まで107歳になるおばあさんが一人暮らしをしていたとか。(その後、おばあさんは施設に入り、108歳で亡くなったそうです。)

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 何代も人が住んできた家ですが、仏間は見当たらず、神棚があるだけ。仏壇はないのかな?と不思議に思っていたら、「神道」だそうで、仏壇はなく神棚のみ。床の間も立派です。


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床の間


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天井が高い!
 
 畳5部屋のうち、3部屋の天井は高く、広々とした印象。さすがにキッチン、トイレ、バスは新しく建て増し、現代です。庭には朽ち果てた馬小屋(隣に五右衛門風呂!)もあり、倉庫に使っていたのでしょうけど、もう倉庫にもならないくらい果てていました。



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 Mさんが住まいの近くには、武家屋敷をそのまま使ったステキなお蕎麦屋さん「耦祥庵(ぐしょうあん)」があり、早速ランチに行きました。



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 入り口から風情があり、趣味の良さがあちこちから伝わって来ます。


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門をくぐったアプローチもステキ

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玄関もうっとり!


 東京でフレンチのシェフだった方が縁あって出水にやってきて、お蕎麦屋さんになり、こだわりは10割そばだけでなく、家具も自分で作り、楊枝入れも自分で作り…とインテリアも全部自分で作っているのだとか。

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 そばも鹿児島は以前は北海道に次いでそばの生産量が日本2位だったそうです。鹿児島ではそばを食べるというより、そば焼酎に使った歴史だそうで… 鹿児島のそばは食用ではないので、つなぎがないと切れやすいそばだそうです。

 「耦祥庵」の店主も自分でそばを蒔き(鹿児島のそばではなく、食用のつなぎの良い北海道のそばの実を使用だそうです)、育て収穫し、自分で捏ねて出しています。(その日に作った蕎麦が売り切れた時点で閉店)

 店主、おススメはシンプルなざる蕎麦とのことでざるそばを注文し、いただくことに。(メニューに温かいお蕎麦に「きのこ蕎麦」がありました。きのこが好きだし、どちらかというと温かいお蕎麦の方が好きなので、「きのこ蕎麦」はどうかと尋ねてみたら、おススメは「ざる!」とのこと。とりあえず、最初のことなので、店主の意見を尊重です。)


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美しいさる蕎麦!!


 見た目のプレゼンテーションの良さもありますが、実際に食べても美味しく、満足のざる蕎麦です。鹿児島は気候が暖かい(夏は暑い!)のでそばの実を撒くのが7月頃とのことで、収穫は12月だそうです。新そばの季節は12月だそうです(年越しそばがまさに採れたての新そばで!)

 そういう薀蓄を店主から聞きながら、武家屋敷でいただくお蕎麦はおススメ!です。

 こちらの店主さん、研究熱心で、今後はそばを育てるだけでなく、「わさび」も育てると申しておりました。

 実際に地元の農家がわさびを育てたことがあるそうですが、水なのか?土なのか?理由はちょっとわかりませんが、出水でわさびを作ると、鮮やかなグリーンではなく、黒になってしまうとか!黒わさびになっても風味はバッチリ!とのこと。

 鹿児島は黒豚の産地ですし、黒わさびも今の時代は、黒胡椒も人気ですからあっても受けると思います。まして食べて風味があって美味しいなら、OK!なのではないかと思っています。


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ざる蕎麦に澤美とねぎは付き物!器もステキですが、将来は店主自ら作りたいと申しておりました


 来年、自家製の黒わさびも出来るとなると、また行きたくなりますね!

 雰囲気のあるお店で美味しいお蕎麦をいただき、満足したところで、出水にある「日本で一番大きなお地蔵さん」を見に行くことに。


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 階段をのっぼった先にで~~んと手彫りのお地蔵様が迎え入れてくれました。そばによるとかなり大きく、1つの岩からこれを一刻三礼方式(一刻む度に3度の礼をする)で彫ったのだから見事!です。

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どこか見ているとホッとするような顔つきのお地蔵様:高さ4.15m


 鹿児島のガイドブックには「出水には7つの日本一がある」と7つの日本一が紹介がありました。

「出水麓武家屋敷群(広さが日本一)」「日本一のお地蔵様」の他には…

・ツルの渡来地(鶴の渡来数日本一)
・日本一の大鈴(箱崎八幡神社)
・日本一のあじさい峡(東雲の里あじさい園)
・日本一古い禅寺(感応禅寺)
・日本一取締が厳しかった関所

 ツルは10月末から春まで、渡来してきたのが見れるそうです。


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出水中央郵便局前に設置されているポスト


 ツルは出水の町のシンボルで、中央郵便局の前にあるポストの上にもツルが乗っています。(こういうご当地ポストは好きです!出会うと嬉しくなります!)


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Mさんに言わせると、ツルは田んぼではどこでも見られるとのこと

 来年、ツルの渡来する季節にまた出水に来て、「耦祥庵」の黒わさびのきいたお蕎麦をいただきたい!なんて思っています。

 出水の武家屋敷群、まだまだ見所がありますが、今回は鹿児島の南の指宿に行ったりして、出水の地元でゆっくりする時間がなく… 次回にまたゆっくり見て回りたい!と思っている次第です!

 出水があまり知られていないのは、ちょっと残念!という気がします。(知られてない、と思っているのは私だけ??)また行きたいです!
by airmail-trvler | 2013-09-29 23:30 | K